2015年7月13日月曜日

ギリシャの欧州首脳会議は予定変更 交渉は続行 欧州分断の策謀を回避して

ドイツの首相はギリシャが少なくとも5年間は欧州から出る資料を準備していたことを12日のルモンド紙にが明かした。ドイツはフランスとは異なりギリシャの改革を信用していないだけでなく、それでは不十分だと判断していた。13日朝には欧州の財務相次元での交渉は続けられるが首脳陣の交渉会議は予定を変更しやらないことになった。欧州が分立することを避けたようだ。これに対しさらに強硬なドイツとの相違を主張し仏大統領オランドに迫るサルコジのような人もいる。しかし欧州共同体は分裂への策謀を避けなければならないし、ギリシャを欧州から追い出すギリシャ離脱主義者から救わなければならない。非常に難しい局面でいつものように火に油を注ぐ人がサルコジのようである。これまで彼は大統領としてギリシャに借金を背負わせえてきたし、国際通貨基金(IMF)のクリスチャン・ラガルド総裁はサルコジ政権での経済相だ。このIMFの総裁は実業家のベルナール・タピ氏に有利になる私設裁判を組織し多額の賠償金をフランス国家から同氏に支払わせた事件で9月に裁判が行なわれることになったばかりだ。


こういう中で11日にギリシャから提出された欧州議会での交渉案はドイツとフランスとを分断するものとなっている。ドイツのメルケル首相とその側近は10日にフランスのオランド大統領がギリシャの出した提案は「真面目で」「信用できる」と言ったことを快く思ってない。

確かにメルケルは現実的で裏切られることを恐れているのだろう。オランドは裏切られてもなおかつギリシャを信じたいと思っているようだ。これは欧州共同体が何によって築かれているのかという認識の異なりでもあるが、今後の課題でもある。