2015年9月30日水曜日

パリ検事は 5500枚の証拠写真からアサドの人権違反・戦争犯罪を裁く予備調査を開始

アサドの「人権違反」と「戦争犯罪」を裁く調査はがパリで進んでいる。仮称セザー氏は2011年から2012年の2年間に撮影した55000枚の虐殺や拷問で犠牲になった11000人が写っている証拠写真のセザー・レポート(le rapport César)を持って、2013年7月にシリアから亡命していた。セザー氏は、シリア警察軍でアサド政権が殺害執行した死体数を記録することを担当していた、元写真家であった。写真の中には、アサド政権に反対するシリアの蜂起者たちとみられる人たちや、囚人にされた人たちの射殺を撮ったものもある。ラジオ・ヨーロッパ1によると、すでに3人の専門家によってこの写真の真偽性が確実に本物であることが証明されているという。(パリ=飛田正夫2015/09/30 10:23日本標準時 )

フランスは、2012年1月に創設されたパリ大審院の大量虐殺法廷でアサドを裁こうとしているが、はたしてこれをフランスが取り扱うことが可能かどうかが目下論議されている。

この調査は、オランド仏大統領がシリア攻撃のための再度の偵察飛行を飛ばすことを大統領官邸エリゼ宮殿でジャーナリストを前に話したその3日後に発表されている。

29日のニューヨークの国連総会で、このアサドの「戦争犯罪」審議が発表されて、シリア危機が国連の中心問題となった。

オバマ米大統領は、イスラム主義国家組織(EI)に勝利するためにアサドの国外追放を強調した。ロシアのプーチン大統領はアサド政権を支持し続けている。オランド仏大統領は28日に国連で演説し、犠牲者と虐殺の執行者アサドとを一緒にして和平交渉はできない。シリア危機の元凶はアサドから始まっているので、彼を追い出すことが解決になると話した。

30日深夜のフランスのラジオでは、アサドが出ていかなければ射殺の筋も考えられると、ヨーロッパの難民が止まらないこともあって、独裁者を支持して夢を見ていることはできない緊急事態となっている。

【参考記事】
http://www.ouest-france.fr/syrie-une-enquete-ouverte-en-france-visant-le-regime-de-bachar-al-assad-3725240
Syrie. Une enquête ouverte en France visant le régime de Bachar al-Assad

http://www.leparisien.fr/international/parquet-de-paris-enquete-ouverte-pour-crimes-de-guerre-contre-bachar-al-assad-30-09-2015-5138787.php
Parquet de Paris : enquête ouverte pour «crimes de guerre» contre Bachar al-Assad

http://www.europe1.fr/faits-divers/la-justice-francaise-enquete-sur-le-regime-syrien-pour-crimes-contre-lhumanite-2522061
EXCLU E1 - La justice française enquête sur le régime syrien pour crimes contre l’humanité

http://www.letemps.ch/Page/Uuid/383d81f2-f0d1-11e3-a2d8-dc7d3196b5d7/Des_photos_de_gens_tortur%C3%A9s_affam%C3%A9s_et_ex%C3%A9cut%C3%A9_%C3%A0_un_niveau_industriel
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SYRIE Mercredi 11 juin 2014
«Des photos de gens torturés, affamés et exécuté à un niveau industriel»