2015年9月6日日曜日

「難民・移民の受け入れ拒否」で サルコジ陣営のバロワン議員にペイロ仏社会党議員が辞任要求

フランスの政治家のジェルミナル・ペイロ社会党議員はシラク元大統領が気に入っていいたフランソワ・バロワン氏の選挙基盤であるフランス西南部ドルドーニュの市長だが、バロワン氏が「難民・移民の受け入れを拒否したいと宣言」したことで、同ドルドーニュ地方審議会議長のピイロ氏が辞任を要求している。トルコの地中海に望むボルドリュム(Bodrum)海岸に溺死体として3歳のシリアの難民の子(Aylan Kurd)が打ちあがり、この映像が世界中を駆け巡ってからは移民・難民がこれまでになく論議されるようになっている。(パリ=飛田正夫2015/09/06 8:49日本標準時 )

3日にフランスのオランド大統領が宣言に応えて多くの市では移民・難民の受け入れ体制を強化した。ドルドーニュ市のあるオート・ガロンヌ県の十人ほどの議員は移民・難民の受け入れが出来ていると宣言している。この受け入れは全員一致ではない。

バロワン氏のように反対する議員もいる。バロワン氏は今はサルコジ陣営の「共和党」(Républicains)議員でトワ地方の同党の議長とフランス全国市長会議長の役職を持っている。

バロワン氏の考えは移民・難民の受け入れに反対で、「カレ市での移民・難民キャンプの手の付けられない状態をフランス全土で引き受けられない」とするものだ。このようなバロワン議員の発言を許せないとしてペイロ氏はこのような時に困っている人を受け入れないというのはフランス全国市長会議長の言う発言ではない。尊厳を欠くもので人間性の基本を踏みにじり、限度を超えた発言だと批判し辞任を迫っている。