2015年10月1日木曜日

ドゴール将軍まで人種差別の泥沼に引き込むモラノを見かねサルコジもついに裁断

ナディーヌ・モラノ仏共和党・欧州議員の人種差別の暴言にフランスのメディアは大騒ぎの中、いつまでもなんのコメントも出さずにこれまで沈黙を守っていたサルコジ同党党首が9月30日、ついに口をきって、「暴言は許さない」と宣言した。モラノは、「フランスは、白色人種のキリスト教徒の国」だと言うのは、自分の言葉ではない。共和国のフランス人なら誰もが尊敬するドゴール将軍のいった言葉なのだといって、自分の主張を譲らなかった。ドゴール将軍まで人種差別の泥沼に引きずり込むのを見かねたサルコジはこれ以上モラノのせいで共和党の人種差別的性格が協調されては困るとみたのか、仕方なくモラノの地方選挙の立候補から降ろす意向を示したようだ。モラノは地方選挙候補を断念し、共和党の大統領予選候補をも諦めることになりそうだ。(パリ=飛田正夫2015/10/01 10:43日本標準時

30日のフランス議会では海外県のレユニオン諸島の黒人議員エリカ・バレイグさんが私たちはフランス人でないのか我々は人種差別の怨念が社会的なテレビを使って行われることを欲しない。とモラノさんに迫って、大拍手を得ていた。

マニュエル・バルツ首相は共和党国フランスの価値に触れふさわしくないものだとして、人種や色の違いでフランス人を分離しフランス人は自分で他は違うとするモラノを弾劾し、この人たちは全然フランスの価値が理解できてない、1月11日のチャルリー・へブド襲撃事件を忘れてしまっているのだと話した。

このモラノの発言は9月25日のロラン・フルキエーの司会する深夜テレビ番組で発言されたもの。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/politique/ump/nadine-morano/video-nadine-morano-et-la-race-blanche-valls-parle-d-une-course-effrayante-une-surenchere-a-l-extreme-droite_1106591.html
VIDEO. Nadine Morano et la "race blanche" : Valls parle d'une "course effrayante, une surenchère à l'extrême droite"