2015年10月29日木曜日

独裁者アサドをシリアに訪問 仏議員の不名誉な会見

10月28日にフランスのサルコジの共和党など右派議員3人がシリアの独裁者アサド(Bachar el-Assad)大統領を訪問し不名誉な恥ずべき会見をした。訪問団3人のひとりジャン・フレデリック・ポワソン議員(サルコジ「共和党」傘下の小グループ議員)は、「シリア市民が選んだシリアの大統領アサド氏と対話することがシリア問題を解決する鍵だ」と話した。しかしポワソン議員はアサドがすでに自国のシリア市民を拷問し市民に向けて大砲を撃ち化学兵器も使って24万人も殺害している独裁者であることは話さなかった。ポワソン氏のこの立場はサルコジと同じで、フランスのオランド大統領と全くことなっている。オランドはアサドには国を出ていくしかないと言っている。(パリ=飛田正夫 2015/10/29 6:39
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アサドの友人のサルコジ前大統領は、ロシアのプーチン大統領と共にシリア国民ではなくて、独裁者アサドを何とか救おうとしているのは確かだ。

1時間ほどの会談では、アサドから、欧州とフランスはシリアにおけるテロリスト集団(アサドに反対するシリア反体制派蜂起市民)をこれまで支援してきたとの指摘が出された。シリアのテロリズムが話題の中心であったという。

親子二代にわたる独裁者アサドにとっては、イスラム主義国家組織(EI)もシリア反体制側蜂起市民も、自分に逆らう者は総て同じテロリストとであるという認識である。フランスの南西部新聞(SUD OUEST)が書いている。

世界的な事とはいえ悪の同胞が集まりつつあるのが世界的な傾向だ。これは戦争を強力に招き寄せる奇怪な出来事が続いている。

独裁者アサドを訪問した恥ずべき3人の議員とは、ジャン・フレデリック・ポワソン議員(サルコジ「共和党」傘下の小グループ議員)、グザビエ・ブルトン共和党議員。ベロニック・ベッス議員(フランスのための運動派議員)だ。

【参考記事】
http://www.sudouest.fr/2015/10/28/syrie-bachar-al-assad-accuse-la-france-de-soutenir-les-groupes-terroristes-2168549-4803.php

http://www.france24.com/fr/20151028-syrie-bachar-assad-france-terroristes-ei-deputes-francais

http://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/offensive-jihadiste-en-irak/video-syrie-bachar-al-assad-recoit-a-damas-trois-deputes-francais-de-droite_1148915.html