2015年12月26日土曜日

中国が仏ジャーナリスト追放

(パリ=飛田正夫2015/12/26 5:09日本標準時 )フランスのヌーベル・オブセルヴァトワー誌の中国特派員ウルシュア・ゴーチェさんは中国には6年来滞在しているが、今年末までに中国を去らなければないと中国当局から12月25日に警告がでていると言っている。もしも彼女が追放になれば中国で仕事をするジャーナリストにとって大変な事件となる。これは、彼女が最近の記事で、特に中国西部の新疆ウイグル自治区のテュルク諸語を話す少数民族のイスラム教徒をテロリストとみなす政府の、2015年11月13日のパリ同時テロ襲撃事件に名を借りた、「反テロリスト」の鎮圧政策で政治的退廃だとした中国政府を批判する記事が発端になっているらしい。そのために彼女は、中国官報メディアから激しく攻撃されていた。この追放は報復処置になるとしてル・ポワン誌などは書いている。

ルモンド紙はこのジャーナリストの追放処置はアルジェジラ・衛星テレビ局のメリサ・シャン記者が2012年に追放になって以来の外国人ジャーナリストになると言っている。

ルポルタージュ・サン・フロンチェー(RSF)では、ジャーナリストを狙った脅迫と暴言だと発言した。

フランス文化相は12月31日までに交渉解決の道を探っていくと言っている。

【参考記事】
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20151224-chine-ursula-gauthier-lobs-journaliste-francaise-menacee-expulsion
http://www.dna.fr/actualite/2015/12/25/une-journaliste-francaise-expulsee-de-chine

http://www.lepoint.fr/monde/la-correspondante-de-l-obs-a-pekin-expulsee-par-la-chine-25-12-2015-2005213_24.php