(パリ=飛田正夫2016/01/26 20:28日本標準時)フランスの「共和党」(LC)のサルト県審議会副議長ジャン・シャルル・グレリエ(Jean-Carles Grelier)氏は、1月30日と31日に予定されている県の審議会議長への立候補を取りやめた。サルト県の重要役員ポストにある総ての責任者らが立候補を取りやめ「共和党」(LC)党員に対して投票に参加しないように呼びかけている。議員や役員たちは全員署名して、サルコジに公開書簡を提出した。これはサルコジが2017年の仏大統領選挙に先立つ党内候補選出(プリメール)で、電子投票をやろうとしていることが背景にあるようで、この方法を根回し的に先ずは地方で予備的に実地しようと言うものらしい。これにLC議員が反対しているのである。フランス国民の7割に嫌われ、党員にも人気のないサルコジが電子投票でなら勝てると考えているのかもしれない。そのためか、このような電子投票でプリメールがやられたらたまらないとの意見が出ている。26日の国営ラジオ・フランス・アンフォが報道している。昨年末の地方議員選挙でサルコジの作戦「ni-作戦が失敗し、左派票の支持によって勝利した党内の重鎮たちが反サルコになっていた。これに引き続く内部反乱のフロンドの乱ともいわれている。
サルコジに3年間の人気で最近に任命されたファビアン・ラブレット・メナジェー(Fabienne Labrette-Ménager )県書記長のやり方にフランソワ・フィヨン元首相(共和党LC)の支持議員が反対して抗議している。メナジェー氏は党の規則を適応したのだと言っているが、フィヨン元首相が住むサルト県の10人のフィヨン派議員によってこれが反対されている。議員たちは党員に投票に参加しないように呼びかけ、新たな県書記官の任命を要求している。