2016年1月22日金曜日

IMF次期総裁に 仏はラガルドではなく コートジボワールのチィアン氏を支持

(パリ=飛田正夫2016/01/22 10:52日本標準時)国際通貨基金(IMF)は、次期の同基金総裁の指名をこれから3月初旬までにすると発表した。フランス政府側はクリスチャン・ラガルド現総裁の再選を考えているというが、裁判のやり直しが待たれているために、オランド大統領と仏外相ロラン・ファビウスなどはコートジボワール共和国のティジャン・チィアン(Tidjane Thiam)氏を候補者に密かに押す運動を開始していると、20日のカナール・アンシュネ紙が書いている。


実際にはラガルド氏がサルコジ政権下で経済相であった2008年に実業家ベルナール・タピ事件で約4臆ユーロ(約600臆円)がタピに支払われるように好意的な私設裁判を組織したことに力を貸したことで嫌疑がかかっている。

この私設裁判判決は2015年に無効になり、タピは国からの金を返済することになった。