アサンジュ氏はヨーロッパ裁判所の指名手配を逃れて英国在エクアドル大使館に身を寄せている内部告発サイトのウィキリークス 紙の創始者だ。アサンジェ氏は不法拘置の犠牲者であるという国連(ONU)グループ側の判断から、アサンジェ氏の弁護士サミュエルソン氏は、スエーデンはヨーロッパ人権宣言に違背するもので、アサンジュ氏の指名手配を解くべきだとフランス通信(AFP)に語った。リベラション紙によると、英国の国営ラジオ放送BBCは3日朝から国連グループの判断が英国とスエーデンのやり方に対立するもので、アサンジュ氏に有利なものとなったと報道しているという。
アサンジュ氏は米国軍のイラクやアフガニスタンでの性犯罪を含む戦争犯罪が明瞭に分かる米ペンタゴン機密文書50万部の秘密資料と25万回の外交通信機密を2010年に暴露していた。
アサンジュ氏が、同大使館で刑期を務め上げたという国連(ONU)の審議グループの判断は、違法だと考えていると、スエーデンの外交官は4日に宣言した。我々は国連(ONU)の審議グループの判断が、スエーデン政府とは単に異なる判決に至ったに過ぎないのだと考えていると、スエーデン側のスポークスマンは言っている。
スエーデン政府は、アサンジュ氏が合意の元であったと主張するスエーデン女性との関係を強姦したとして性犯罪で訴えていた。もしも、これが政治的な容疑で訴えた場合だと、米国側の引き渡し要求を拒絶できる条約がスエーデンと米国の間で1961年に成立し、再締結が1983年になされていたために、スエーデンは米国の引き渡し要求に答えられなくなってしまうと見られている。アサンジュ氏は米国に引き渡されてから、スパイ犯で死刑になる可能性があり、そのためにエクアドルのラファエル・コレア大統領やリカルド・パティニョ外相が介入し、英国がエクアドルを植民地のように扱い大使館の独立性を認めないことは、「ウィーン合意」に違反するとまでいったことは知られている。ウィキリークス は最終結論が出される5日昼にロンドンで記者会見の開催を予定している。(1432文字)
http://www.france24.com/fr/20160204-assange-wikileaks-reddition-police-britannique-onu-suede-enquete-justice
http://www.20minutes.fr/monde/1780267-20160204-video-detention-julian-assange-jugee-illegale-selon-onu