2016年6月18日土曜日

ロシアのリオ五輪参加禁止を堅持 プーチン「国家の組織したドーピングはない」

(パリ=飛田正夫6/18/2016 3:46:21 日本時間)17日、「国際陸上競技連盟」(IAAF)はロシア連邦としての2016年リオ五輪参加を禁止することをウイーンでのIAAF会議で全員一致で可決した。しかしながら個人での善良なドーピングをしない選手の参加は許可した。ロシアのプーチン大統領は「ロシア国家による組織したドーピングというのはない」「この参加禁止の決議は不正だ」と、サルコジ前仏大統領やジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長も招待されたサント・ペテルブルグで開催中の国際経済フォーラムの折に告発している。オリンピック国際委員会(CIO)では、この難しい問題に関して21日に立場を明らかにするという。IAAFの決議でオリンピックで二度優勝したエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva)さんはこのIAAFの判断に対し、人権裁判所に訴えると声明をだした。



ブラジルのリオデジャネイロでの五輪オリンピックは、6週間後の8月5日から8月21日に渡り開催されるが、これまでにロシアのドーピング問題は内部で告発する選手がいて、大きなスキャンダルになっていた。問題は一人のドーピングでロシア国家全員の選手がリオ・オリンピックに参加できなくなることは理解できないという事らしい。

しかしこの論理は可笑しいといえる。オリンピックの優勝者は1人であるからだ。悪や誤りの根源はいつでも基本的には1人なのだ。そういう1人と付き合いのあるサルコジやユンケルもその色に染まっているのであろう。それにしても非常に残念なのは安倍晋三首相が会場を決めた5月末のG7伊勢志摩サミットだが、日本軍国主義の精神的支柱になった神道の本拠地である伊勢神宮本殿前で記念写真を世界の首脳陣が揃ってしたことだ。何も知らずにこの1人の悪に染まっていくことがどんな悪果を世界にもたらしていくかが非常に気がかりである。

【参考記事】
http://www.leparisien.fr/sports/jo/rio-2016/dopage-l-athletisme-russe-est-bien-suspendu-pour-les-jeux-de-rio-17-06-2016-5894285.php
http://www.lequipe.fr/Athletisme/Actualites/Vladimir-poutine-pas-de-dopage-organise-par-l-etat-en-russie/696004
http://www.la-croix.com/Sport/JO-2016-exclusion-athletes-russes-maintenue-2016-06-17-1200769575