2016年6月21日火曜日

ユーロ杯でフーリガンが 「ロシアとフランスの関係」に緊張激化

(パリ=飛田正夫6/21/2016 6:14 日本時間)ロシアのサッカーチームの応援団長である極右派のナショナリストとして有名なアレクサンドル・シャプリギンはフランス南西部トゥールーズでのロシアとペイ・ド・ガルとの20日の試合を見るために舞い戻ってきて、ビデオや写真をツイターに掲載していた。重なる扇動行為から、ただちにトゥールーズ競技場で仮逮捕がなされた。早急にロシアへ送り返される予定だが、同氏が仏裁判所へ抗議を起こしたことから送り返しが遅れている。アレクサンドル・シャプリギンら20人は、社会秩序混乱を働いたとして既に18日にロシアに送還されていた。3人には禁固刑が出ていた。これがロシアとフランスとの外交的緊張を激化させている。


シャプリギンは、マルセイユでの英国チームとの試合の折にフーリガンを指導して激しい暴力行為で35人の負傷者を主に英国人側に出した主犯と見られるが、現場で姿を消してロシア人は一人として逮捕されなかった。しかしフランスの北部リールでロシアのフーリガンが事件を起こし、フランス国内を観光バスで移動していたことがわかった。

シャプリギンは「私は単に排除されただけであって、欧州内自由通行ビザは失効してない。総てのスタンプがある。法的に正当にヨーロッパを訪問できる。サッカーの試合の入場券もある。なにも異常性などないのだ」とフランス通信(AFP)に話している。シャプリギンによると、同氏の他にも前回に国内追放された20人の中で、今回フランス入りしているのが4人ほどいるという。ジャプリギンはプーチン大統領に近い人物であるだけでなくロシア極右派のロック・グループやナチスに親近感をもっているという。フランスソワー(FranceSoir.fr)などが報道した。


【参考記事】
http://www.ladepeche.fr/article/2016/06/21/2369986-toulouse-alexandre-chpryguine-au-centre-de-retention.html

http://www.francesoir.fr/societe-faits-divers/euro-2016-le-supporter-russe-chpryguine-expulse-de-france-interpelle-toulouse
http://www.rtl.fr/actu/societe-faits-divers/journal-de-8-heures-un-hooligan-russe-de-retour-en-france-7783770426