(パリ=飛田正夫01/06/2016 3:12:25 日本時間)5月28日にこのベジエ市で開催されたロベール・メナール(Robert Ménard)氏主催の会合に、極右派系国民戦線(FN)ペン氏の姪にあたるボークルーズ県議員のマリオン・マルシャル・ル・ペンさんとジルベール・コラー議員とが出席していたが、急遽席を立ち退出したことが話題になっていた。マリオンさんはメナール氏の発言が全然気に入らなかったらしい。マリオンさんは、FNが「フランス人」の権利と「統治権」で他党と異なる主張で選挙で勝利が可能だとみていて、メナール氏の歴史的な政治的な誤りだと批判している。メナール氏はこの会場で、「FNの踏み台になることは希望しない」と発言し、スペインのポデモス(Podemos)にならって、メナール氏の独自の政治市民運動«Oz ta droite»(オズ・タ・ドワ)を宣言した。
メナール氏は、2014年にペンの極右派系国民戦線(FN)に支持されて、地中海を遠く望むブドウ畑の傾斜の上に南仏運河を配した中世の町ベジエ市の市長に当選していた。大変に有名な人で、パリのフランス通信(AFP)社近くに本部を持ち世界のジャーナリズムの自由度番付を毎年発表している事で有名な「国境の無いジャーナリスト」(RSF)の創立者を務めた人だ。
メナール氏はマリーヌ・ペンの極右派系国民戦線(FN)党首の意見には80%は賛成だが、20%は反対でその反対の部分に重大なことがあるからだと記者会見で話している。«Oz ta droite»(オズ・タ・ドワ)運動の宣言は、メナール氏とFNとの意見の対立が表面化した事件で分裂の兆しを見る事が出来る。
5月29日にベジエ(Béziers)市でロベール・メナール(Robert Ménard)氏によって提案された«Oz ta droite»(オズ・タ・ドワ)運動とは、総てのナショナリストと国家権威の擁護者を再糾合する運動だという。
「共和党」(LC)では、ベジエの会合に参加したのは民主キリスト教徒党(PCD)議員ジャン・フレデリック・ポワソン氏だけであった。同氏はこの三日間に渡った意見交換の会合は、右派の再編成という意味で来た意味があったといっている。
【参考記事】
http://www.leparisien.fr/politique/beziers-marion-marechal-le-pen-claque-la-porte-de-la-reunion-de-robert-menard-28-05-2016-5836965.php
http://leplus.nouvelobs.com/contribution/1521824-marion-marechal-le-pen-lache-robert-menard-elle-montre-les-muscles-pour-peser-sur-le-fn.html
http://www.challenges.fr/politique/20160530.CHA9815/pourquoi-marion-marechal-le-pen-largue-robert-menard.html
http://www.challenges.fr/politique/front-national/20160529.CHA9807/entre-le-fn-et-robert-menard-ca-sent-la-rupture.html
http://www.contrepoints.org/2016/05/31/254983-oz-ta-droite-contre-letat-de-droit
http://www.valeursactuelles.com/politique/propositions-beziers-62188
http://www.lefigaro.fr/politique/2016/05/28/01002-20160528ARTFIG00073-robert-menard-mobilise-la-droite-hors-des-murs-a-beziers.php