2016年7月2日土曜日

オーストリア大統領選挙のやり直し 遠隔地投票に不正

(パリ=飛田正夫7/2/2016 3:00:07 日本時間)5月22日に行われたオーストリアの大統領選挙決選投票で、7月1日にオーストリア憲法審議会は遠隔地からの票の開票に偽装投票や時間外投票の不正があったことでこの一カ月前の選挙投票結果を無効宣言した為に、22日に勝利した者はいなくなった。極右派系の自由党(FPÖ)のノベール・フォフェー( Norbert Hofer)は、勝利したエコロジストのアレクサンダー・ヴォン・ディァ・ベレン(Alexander Van der Bellen)に対し抗議していた。このような事はかってなく、やり直し選挙は秋になる予定だ。その間の臨時大統領は、国家審議会議長と2人の副議長、下院議会が保証することになり、その中にはFPÖのフォフェーもいる。エコロジストのベレンは自分は一度勝利したのだから二度目も勝と言っている。


第二回目の決選投票では国民の半分が投票しエコロジストのアレクサンダー・ヴォン・ディァ・ベレンが50,3%の僅差で勝利していた。秋になったこの大統領選挙のやり直しは英国の欧州離脱後でその影響は強いと見られる。それだけに極右翼ナチズム主義と闘うことを意識して、前回の大統領選挙には無かったエコロジーと社会党などの共闘が重大になってきている。(文字数 ;540)