2016年9月10日土曜日

イタリア震災の絵 チャルリー・ヘブド批判と返答

フランスの風刺週刊紙チャルリー・ヘブドは8月31日号で、300人程の犠牲者が出たイタリア地震の災害をテーマにして描かれた絵が、こんなのは民主主義でもなければ表現の自由でもなく犠牲者たちの尊厳を欠いた行き過ぎた風刺画のチャルリー・ヘブドを支持できなくなったとの怒りの声が上がっているという。イタリアのアンドレア・オルナンド法務大臣はこの絵は下品であると9日に断言した。上院議長のピエトロ・グラッソ氏もこれらの絵は全て吐き気を催すものだと酷評している。FRANCE24.comはこのイタリア震災の絵を取り上げて、 チャルリー・ヘブドの語っていることの重大性を説明している。

イタリアの極めて真面目で発行部数も最大のコリエレ・デラ・セラ紙などがヘブドに反対しているという。被災地の有名なラザーニュの絵には死亡した人が積み重なっている。隣に描かれた男性と女性はトマト・ソースのマカロニとグラタン・マカロニと名前が付けられて、負傷して出血している姿が描かれたからだ。

この風刺画を描いたコリーヌさんは、9月2日号で新たなイタリア地震の災害を絵にして、イタリア人らの批判に答えている。ここでは地震で崩れ落ちた瓦礫の中で負傷した婦人に犠牲者の証言としてつぶやかさせている。何と言っているかというと、「あなたがたの家屋を建てたのはチャルリー・ヘブドではない。それはマフィアなのだ」と言わせている。地震対策の建築がなされてなかったというのだ。

チャルリー・ヘブドを理解するのは非常に難しい。風刺週刊紙チャルリー・ヘブドジャーナリスト殺害事件があった時も日本の新聞や世界的に有名な漫画家はイスラムを批判するからやられるのだと発言していた。

このイタリア地震の絵を見ると真実を見ることは綺麗な言辞を並べていては理解できないということもあって、表現の自由が最大限に許されなくなると真実が隠されてしまって本当の批評ができなくなるということも感じる。

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20160903-seisme-italie-ulceres-dessin-charlie-hebdo-lasagne-penne-caricature-liberte-expression