2016年11月11日金曜日

パリの人権擁護=難民受け入れ施設が当初400人でオープン

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎11/‎11/‎2016-03:15:34)アンヌ・イダルゴパリ市長の進める難民受け入れ施設がパリ北部環状線のポート・ド・クリニャンクールに平行したネイ・大通(boulevard Ney)70番地に建設され、今日10日朝8時30分にオープンした。SNCF仏国鉄の旧倉庫や車両置き場の跡地約1万㎡に660万ユーロ(約10億円)をかけて建設されたもの。8個の村ができ各村は12部屋がある、1部屋16㎡に4つのベットが置かれ、。医療施設もある。服や衛生用具を無料配布していて、卓球台があり、近くサッカー場もできるという。当初は400人の単身男性のみを10日間受け入れる。建物は今後の別の受け入れ施設のことを考えて稼働性のある簡易的なものだが、シャワー・トイレ・暖房などの衛生施設がありこれまでの移民・難民が粗末なテントで不衛生な場所に冬を送るという非人間的なことが避けられるという。


人権擁護団体ではこの施設が出来たことを喜んでいて、これまでは難民キャンプの立ち退きを警察が急遽行い移民や難民は何が何だかわからないままに撤去されていたが、これからは施設受け入れの10間の間に、時間をかけて戦乱の被害者となってフランスに避難してきた難民たちを審査できる。難民たちも安心してフランス全土で組織化されている受け入れ施設に行くことになると話している。国営ラジオ・フランス・アンフォがいち早くインタビューを行っている。
今後は婦人や子供のいる家族を受け入れる施設が、パリ南近郊イブリー・シュール・セーヌ(Ivry-sur-Seine)に来春1月にオープンする。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/immigration-et-diversite/article/2016/11/10/le-centre-pour-migrants-ouvre-ses-portes-a-paris_5028547_1654200.html