(パリ=飛田正夫 日本時間;19/12/2016-02:51:40)12月18日国連ではシリアの第二の都市アレップからの市民の避難で、人権擁護の観点からフランスが提示する人権監視官の同地への派遣案に対し、ロシアが拒否権を行使して反対した。ロシア案は15カ国秘密会議で行われた為に示されてないがロシアは自分の考えて解決するのだと言っているという。シリアのアレップの市民はまだ市内に4万人とアサドに反対するシリア反体制派蜂起市民の自由軍が5千人ほどが寒さ-6度ほどの中で、これに耐える十分な衣料もなく3日間目を迎えている。シリアの独裁者アサド大統領を支援したプーチン大統領は国連での決議を受け入れようとはしないで自国の判断を最優先している。
もっともシリア市民がこれまでに40万人程も殺害されてきて、200万以上もの人々が難民化しているのは第二次世界大戦以降でも人権思想を損ねた稀な現象であり、アサドの犯罪は国際社会が厳しく裁かなければならない。またこれに加担した国々も同様にユマニテという不思議な力によって国連が裁かなくても、自国の市民からもその責任が必ずや問われるだろう。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/monde/revolte-en-syrie/direct-syrie-l-onu-vote-sur-une-resolution-francaise-pour-encadrer-l-evacuation-a-alep_1975113.html
http://www.20minutes.fr/monde/syrie/1982907-20161218-syrie-evacuation-alep-toujours-incertaine-apres-reunion-conseil-securite-onu
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2016/12/18/syrie-vers-une-reprise-des-evacuations-a-alep_5050844_3218.html