(パリ=飛田正夫 日本時間08/12/2016;-07:04:33)今回12月7日の武器商人タケイジン氏の起訴では、リビアの独裁者カダフィから当時のサルコジ内相とサルコジの官房室長官のゲアンとに運んできて手渡したという2007年のサルコジの仏大統領選挙運動資金500万ユーロに関し調べが行われた。特に2008年の3月にクロード・ゲアンがエリゼ大統領官邸総書記官時代に値打ちの無いフランドル絵画を2枚売って得た多額の現金というのが、リビアのカダフィからの不正現金取得の洗浄として演出されたものであったのではないかと嫌疑されている。リビアからタケイジンが持ってきてゲアンに渡したという現金との関係に調査は集中したが、。また一方で、サルコジ側近の事業家アレクサンドル・デジュリに売られた別荘売買汚職にも調査の光が向けられた。
武器商人タケイジン氏はカラチへのアゴスタ潜水艦などの武器販売でバラデュ―首相の大統領選挙資金源を得る為にサルコジが財務相として調印して、パキスタンからの違法の見返りの還流コミッションを受けていたとされる事件で、タケイジンは11月15日に起訴されて調べを受けていた。これは丁度、右派のジュペやサルコジやフィヨンの出馬宣言した2017年の仏大統領選挙のLC内代表者を決める予選選挙(プリメール)の5日前であった。
この11月中旬の起訴の頃に、タケイジンはリビアの独裁者カダフィ大佐から2007年のサルコジの大統領選挙運動資金として500万ユーロ(約6億円)の多額の現金を当時のサルコジがいる内務省に2006年と2007年に3度にわたり届けたことの証言ビデオが、インターネット新聞の「メディアパー」によって暴露されていた。
タケイジンは、クロード・ゲアン元内務省官房長官とニコラ・サルコジ内相が、リビアの独裁者から現金を受け取ったことで外国の公共資金濫用と共犯罪で告訴していた。
【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualite/societe/justice/financement-de-la-campagne-de-sarkozy-ziad-takieddine-mis-en-examen_1858088.html
http://www.leparisien.fr/faits-divers/financement-de-la-campagne-de-sarkozy-takieddine-devant-le-juge-07-12-2016-6425112.php
http://www.20minutes.fr/societe/1976351-20161207-financement-libyen-campagne-sarkozy-ziad-takieddine-mis-examen
http://www.lci.fr/justice/soupcons-de-financement-libyen-du-camp-sarkozy-ziad-takieddine-mis-en-examen-2016290.html