2016年12月5日月曜日

カストロの葬儀参加のセゴレーヌさんをメランション氏は称賛

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎05/‎12/‎2016‎‎-09:32:21)キューバ革命の英雄カストロ将軍の葬式にヨーロッパから参列しているのはフランス社会党政権のセゴレーヌ・ロワイヤル環境相と「ギリシャ急進左派連合」シリザのチプラス首相だが、セゴレーヌさんが独裁者の葬儀に出席したのだと、フランスの右派陣営から批判が出ている。セゴレーヌさんはキューバが政治犯を牢獄につないでいたことなどは当然のこと批判していた。セゴレーヌさんがカストロの埋葬に立ち会ったことを称賛しているのは、左派党共同議長のジャン・リュック・メランション氏である。それにしても、何故サルコジ前大統領がシリアの独裁者アサド大統領やリビアの独裁者カダフィ大佐をエリゼ宮殿に国賓扱いで招待しシャンゼリゼ大通りのパリ祭の式典では仏軍隊の閲兵をさせたりしているが、何故これをメディアが批判しないのか、これこそが不思議なのである。



キューバの小さな島の歴的運命を考えると米国帝国主義と闘った英雄の辛苦も考慮すべきである。何百回となく命を米秘密警察い狙われたカストロには防衛のための強力な凝集性が要求され国内の反対者への弾圧となったのであろう。

いまやカストロは死に新しいキューバが民主主義を擁護して帝国主義という暴力と国内でも国外でも戦っていくだろう。オランド仏大統領は、米国がキューバに経済制裁包囲網を敷いていることは絶対にあってはならないことだと宣言している。なおカストロの埋葬は秘密裡に30人程でなされた模様だ。カストロの墓が巡礼の対象になることを避けるためだとフランスでは報道されている。