2017年9月10日日曜日

アウンサンスーチー失脚要求署名数が40万 ロヒンギャのビルマ殺害で

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎10/‎09/‎2017‎‎-06:08)アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)さんの失脚を求める署名が数日間で40万近く集まった。その中のインドネシア人らは1991年のノーベル平和賞受賞者であるビルマ(ミャンマー)のアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)さんに対し授賞返還を叫んでいる。バングラデシュへ難民化したロヒンギャの数は29万人近くにも及び、8月25日から3日間で少なくとも3000人がビルマ軍によって殺害されていると署名要求書には書いてあるという。ビルマ政府はフランス通信(AFP)に対し殺害されたのは430人で主にテロリストのロヒンギャであったと報告している。一方、報道ではビルマの仏教徒がイスラム教徒ヒロンギャを迫害しているという指摘もあるが、このビルマの仏教は多くの人は救われない小乗仏教で、僧侶など修行者のみが救われるとする差別的なもので、大乗仏教とは異なるものだ。ビルマでは戦火を避けて27000人ほどの仏教徒やヒンズー教徒が住居を去っているという。


2016年のノーベル平和賞受賞者で南アフリカの枢機卿であったデズモンド・ムピロ・ツツ氏はアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)さんに対し公開質問状を出し、そのなかで、8月中旬からビルマの軍隊に暴力的に強制退去させられて、隣国のバングラデシュへ避難しているイスラム教徒少数派ロヒンギャ(Rohingya)のビルマでの悲惨な状態について厳しく尋問していた。

ツツ氏はアウンサンスーチーさんが権力の座についたことでロヒンギャへの暴力行為は終結するかと希望を持っていたが、今はトルコなどが言っていた「民族的粛清」や「緩慢に続けられる大量虐殺」との見解で、ビルマの現状を危惧しているという。
7日にはアウンサンスーチーさんがこの問題で初めて口を開き、「氷山の一角の報道にすぎない」とトルコのエルドガン大統領との電話会話の中で、トルコの「民族的粛清」の見解を批判している。

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2017/09/09/birmanie-l-exode-des-rohingya-se-poursuit-l-onu-s-alarme_5183369_3216.html
https://francais.rt.com/international/42975-rohingyas-petition-demandant-retrait-prix-nobel-aung-san-suu-kyi
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20170906-rohingyas-aung-san-suu-kyi-denonce-iceberg-desinformation
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2017/09/09/birmanie-l-exode-des-rohingya-se-poursuit-l-onu-s-alarme_5183369_3216.html
https://www.google.fr/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=6&ved=0ahUKEwjc-7L7w5nWAhXkJsAKHasrDKkQFghRMAU&url=http%3A%2F%2Fwww.liberation.fr%2Fplanete%2F2017%2F09%2F06%2Frohingyas-en-birmanie-aung-san-suu-kyi-parle-de-desinformation-plutot-que-de-nettoyage-ethnique_1594588&usg=AFQjCNHCzp4f0kFFPa49RmhlWk7S3GsQrQ
http://www.rfi.fr/afrique/20170908-rohingya-birmanie-le-cri-alerte-desmond-tutu-aung-san-suu-kyi