2017年9月16日土曜日

コートジボワールのカカオ豆栽培で 不正に保護森林を伐採 米非政府組織が暴露

(パリ=飛田正夫)西アフリカのコートジボワールはカカオ豆の生産は世界一で、これはチョコレートの主原料に使われる。米国の非政府組織(NGO)Mighty Earthはこのコートジボワールの保護森林伐採率が非常に高くなっていると指摘していて、ここにカカオ豆栽培畑が不正に作られてカカオ豆が流通拡大することで伝統的な住居地域が縮小化され、森林で暮らす象や猿の棲息を脅かしていると指摘している。FRANCE24.テレビがレポートを14日に放映している。このスキャンダルなニュースは米国の非政府組織(NGO)Mighty Earthによってなされたもの。(日本時間;‎‎‎16/‎09/‎2017‎‎-10:57)

2030年までにコートジボワールの森林が地上から消えてカカオ豆栽培に変わるといわれている。この現象は気候にも影響を与えるだけでなく、世界的に有数な此の国の植生の多様性を失うものだとして危険視されている。世界的に有名なネッスルやゴディバ、リンド、カドブライ、フェッレロなどは、Mighty Earthの接触でこの危機を承知しているらしく、2017年の初めにこの問題を緩和しようとして集会したという。

同様なカカオ豆栽培地の獲得で森林が減少する傾向が隣国のガボンでも急速にすすんでいて、南アメリカやインドネシアでのパルムヤシ油採集での問題と共に世界的な森林喪失の危機が、我々のチョコレート嗜好の高まりが気候や植生の変化の危機などを煽ってもいる。

熱帯林は非常に多量の二酸化炭素を含んでいてこれが伐採される時にガスが放出されるという。コートジボワールの森林を救うためには、国の勇気ある介入と欧米のチョコレート会社が森林伐採でない方法を提出して行かなければならないと考えられている。(パリ時間;‎16/‎09/‎2017‎‎-03:57)
【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20170914-cote-ivoire-chocolat-ennemi-foret-deforestation-cacao-environnement-climat