2017年9月17日日曜日

チュニジア人女性の非イスラム教徒との結婚禁止が廃止 

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎17/‎09/‎2017‎‎-12:57)9月14日、チュニジア人女性の非イスラム教徒との結婚禁止が廃止され憲法で合法化された。チュニジア人女性は外国人との結婚に勝利し更なる人権拡大に向かって市民権獲得への希望を抱いている。これまで1973年の政令によって、チュニジアは、人権の最も本源的な権利である配偶者の選択権がイスラム世界で初めて男女不平等となった。チュニジアはこの点でアラブ世界での先進国となったが、今後もこれに圧力をかける勢力は多いと考えられる。

チュニジアといえば2010年12月17日暮れにマグレブ・中東世界を激震させる民主化運動の発火点であった。無免許の野菜売りの青年モハメッド・ブウアジジ氏は警察に咎められ商売ができないように行商の荷車を押収された。青年はこれに抗議して焼身自殺をはかった。独裁者ベンアリはサルコジを頼って一路フランスへ向かう。まずいと知ったフランスはこれを受け入れなかったためか、ベンアリは地中海上で方向を変える。あまりにも劇的なイスラム世界の急変化点であった。このチュニジアの民主化を嫌うイスラム国家テロリスト組織(IS)はチュニスにテロを送った。(パリ時間17/‎09/‎2017‎‎-05:57)