2018年1月24日水曜日

カタルーニャ独立 プジャダモン 最も大事なのは民主主義であって国旗や国境ではない

(パリ=飛田正夫)スペインのカタルーニャ地方の大統領プジャダモンは、1月24日にスペインに帰っても逮捕されないことを希望すると述べた。これはプジャダモンがコペンハーゲンに行っていて町の商店街の喫茶店のテラスでコーヒーを飲んでいた時に、ある青年が近寄って来て、スペインの国旗をプジャダモンの鼻先にかざし、この旗が好きだろうから旗に接吻してほしいと言った。その時にプジャダモンは笑いながら二度ほど旗に接吻をしたという。青年は続けて「独立は問題ではないのか?」「スペインの牢獄があなたを待っている」と話した。プジャダモンは、「いつか、我々がスペイン国旗やスペイン国に対して何の敵意もないことが理解されるはずだ」「最も大事なのは民主主義であって国旗や国境ではない」と答えたという。プジャダモンの帰国宣言とも解釈されるもので、これがツィターで話題になっている。無料新聞では最高クラスの質を誇ると「Rue86」のリッシェ編集長が評価する20ミニュット紙が報道している。(日本時間 ‎24/‎01/‎2018;14:10)(仏時間 ‎24/‎01/‎2018;6:10)


先週、ラフォイ政権は議員の保護権の特権行使はブジャダモンには適応されなくて、彼がスペインに戻れば即刻逮捕する。カタルニアはスペイン政府の管轄下に置くと言っていた。それにも関わらず逮捕の危険を冒してまでプジャダモンがカタルーニャに帰るのは、12月21日のカタルーニャ独立の支持を問う選挙で、カタルーニャ独立諸派が圧倒的な勝利を得ていて、彼がその中心的な存在としてカタルーニャの大統領としてスペインの民主主義を指導する義務を感じているからである。

プジャダモンは、10月末にスペインのラフォイ政権から公共資金横領などの容疑を着せられて逮捕される寸前に、同僚等と共に危機一髪でピレネーを車で超えてフランスのモンペリエからブリュッセルへ逃れていた。この時に、他のカタルーニャ独立を指導する首脳陣らがマドリッド政府の監獄に繋がれてしまっている。そういう一種弾圧的な中での選挙勝利であったことがこのカタルニア独立運動が民主主義との戦いであることを象徴させている。

【参考記事】
http://www.20minutes.fr/monde/2207683-20180124-video-catalogne-video-puigdemont-embrassant-drapeau-espagnol-devient-virale