2011年2月20日日曜日

カルデロン大統領は「メキシコの裁判と市民を尊厳するよう」サルコジ大統領の要求拒否を声明


2月19日メキシコのフェリペ・デヘスス・カルデロン・イノホサ大統領はフランスのサルコジ大統領が要求するフランス人女性フロランス・カッセの釈放要求やフランスへの移送に対し明解な拒否をテレビで回答した。フランスとメキシコとの間の危機感は高まっている。一週間に渡る論争の後で、フェリペ・カルデロン大統領は公式発言しフランスはメキシコの裁判所とメキシコ市民を尊厳しなければならないと、2005年以来囚人となっているフロランス・カッセのフランスへの移送を拒否した。

カルデロン大統領は以下のように発言した。フロランス・カッセはメキシコ人を誘拐しその家族を脅迫する大変に危険な犯罪者の仲間であった。誘拐の協力をしたことで60年の刑期が宣告されている。

フロランス・カッセの有罪性は証明されていて、この事件を私がフランスのサルコジ大統領と話した時には、その当初において彼は問題の基本的な事さえ押さえて置こうとしなかった。とメキシコの大統領は宣言している。

フロランス・カッセの母親はもう5年も前から助けをフランスの大統領に求めていて、今になって急に問題が大きくなって驚いているようだ。しかもフランスが2011年のメキシコの年の前年をフロランス・カッセに捧げると決めたサルコジ大統領は今年全部を使って祭典の場所場所を使ってフロランス・カッセの人権問題を髣髴させる催しをするとの計画が大変な国際的な摩擦をつくってしまったようだ。そして問題が両国間の国家的事件に発展していた。

フランスの新聞ではフロランス・カッセの個人的な事件であったのをサルコジ大統領がメキシコとの国家的事件に変換させた責任があると指摘している。

外交官ならば事件の結末がどうなるかはわかっていたということだろう。フロランス・カッセがメキシコの裁判所から60年の禁固刑が言い渡されたときに即座の反応を何故しなければならなかったのか、その前に時間は5年間もあったはずである。何もしてなかった事を隠すために騒ぎ立てたのではないのか。

フランスの外交官は公正な裁判がメキシコで全然なされてないと主張している。フロランス・カッセは今も無罪を表明している。

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