2013年8月26日月曜日

シリア体制化学兵器使用を調査する国連調査官の車が射撃

 26日、国連の調査官が国連のマークの入った白い自動車が射撃された。シリア反体制派の犯行だとアサド体制側ではいっている。国連の車の1台はかなり破壊された。20人ほどの国連の調査官には負傷者はなかったが調査は一時停止することになった。が、最終的に調査地に到達した。

 シリア体制によるダマス南西部近郊での21日の化学兵器使用で数百人が殺害されたことでその調査に入っていたが、スナイパーによる襲撃が五台の国連の調査団の車の先頭を走る一台が被害をうけた。シリア国営放送はこの犯行は反体制派によると発表している。犯人の割り出しは困難な状態だ。

 国境の無い医師団(MSF)ではダマス地区で死亡した355人に神経性中毒の症状が確認されたことを報告している。しかしながらこのことから犯行者が割り出せるとはしていない。

 フランスや米国、英国など多くの欧米諸国は化学兵器使用があったことを認めているが、それをアサド体制が使用したかどうかで立場が分かれている。

 フランスの立場はロラン・ファビウス仏外相に見られるようにシリアのバッシャール・アサド大統領が化学兵器を使用して大殺戮を行なった責任があると数ヶ月前から主張している。フランスなどは中国やロシアの反対もあって国連の調査派遣が遅い事を問題にしていて、国連を介さずに化学兵器使用を断罪できるシステムの必要性を言い出してきている。

【関連記事】

国連の調査遅れに米批判 国連外軍事制裁の英仏にロが反対


【参考記事】

Syrie : les inspecteurs de l'ONU rencontrent des blessés

Le Monde.fr avec AFP |  • Mis à jour le 
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2013/08/26/les-inspecteurs-de-l-onu-ont-commence-a-enqueter-en-syrie_3466284_3218.html