2011年2月20日日曜日

「ジャーナリスト叱責」の「チュニジア新任仏大使」が謝罪 独裁者ベンアリと仏外務大臣との関係質問で


2月18日、チュニジアの独裁者ベンアリ前大統領の失墜後に新任のチュニジア大使としてボリス・ボワロン氏が就任した。19日、同氏は記者会見でチュニジアのジャーナリストからの質問を振り切ってマイクを押しのけながら「ナンセンス」だと叱りつけた。このシーンがインターネットに流れ、すでに7000人以上がボワロン氏をテレビで謝罪させる要求に同意している。

ジャーナリストが独裁者ベンアリとフランスのミッシェル・アイオマリ外務大臣(前内相、元防衛相、MAM)との関係を質問したが、大使の反応の仕方が問題であったようだ。

チュニジアの市民からはフランスへ帰るよう同大使の辞任を要求する抗議の声が高まっている。

ボワロン大使は「ばかなことをした。すべてのチュニジア人に謝罪する」と声明をだした。

ミッシェル・アイオマリ外務大臣などはチュニジアの旧体制との関係ですでに悪評が立っており下手に口を挟めない状態である。経済相のクリスチャン・ラガルドさんが2月22日にチュニジアを訪問して問題の解決にあたるらしい。

同様な質問がまたジャーナリストからでるかもしれない。そのときにどう対応するかは大事だが、それ以前に誠実なものを失っていたのでは心がつうじないであろう。