2011年5月5日木曜日

アルメニア人「大虐殺」否認・圧力取り締まり法案をフランス上院は否決

仏社会党の提案で推進され2006年に衆議院で可決していたアルメニア人大虐殺を否認し圧力を加える者への取締り法案は、5月4日午後、パリのルクセンブルグの上院の審議ではフランス政府側は「受け入れがたい」として、196対74で否決された。しかしサルコジ大統領は2007年には在仏アルメニア人協会を支援して上院での法案の批准を約束していた。

同法案はアルメニア大虐殺は無かったと圧力をかける者に対して45000ユーロ(約540万円)の罰金と1年以下の懲役を科すものであった。

この法案を支持する在仏アルメニア人が500人ほどルクセンブルグ公園に集まって上院の否決に抗議した。審議を見守るなかにはアルメニア人の歌手のシャルル・アズナブール氏や最近リビア問題などあちこちに姿をだす哲学者のベルナール・アンリ・レヴィ氏もいた。