ルイ・ヴィトンやシャンパン会社モエ・エ・シャンドンなどを含む仏高級品製造のLVMHグループのベルナール・アルノー社長はベルギー国籍取得を同国移民局に要請していたが、ベルギーの検事はこの件で否定的な見解を示したと11日の日曜新聞(JDD).frは伝えている。また同検事はベルギーでの経済活動に関する予審調査を開始するとも発表した。理由はアルノー氏がベルギー国を中心的な住居にしている最低3ヶ年の滞在証拠がないからだという。アルノー氏の場合には映画スターのド・パルデユー氏のようにプーチンからの誘いはないと見られるがフランスが経済的に危機にある時に世界的な財産家が国外に去るというのは淋しい行為である。
11日にLVMHグループのスポークスマンが英国ロイター通信に語ったところでは、検事の決定は二重国籍要求の段階であって最終的な判決ではないとしている。
ベルギーの法律ではベルギー国籍を求める候補者がたとえ3年間を満たさない滞在であってもその授与は議会が最終的に決定できることになっている。条件は候補者がベルギー国に本当に準拠することが求められている。
アルノー氏はベルギーにいくつかの企業をもっているが、フランスの高額所得者税75%を回避するためにベルギー国籍を要求したというのではだめらしい。ベルギー政府はLVMHの単なる郵便受けに使われることを喜んでない。しかしこの点でもLVMHはベルギーの税制を遵守することを誓っているという。
オランド仏大統領の選挙公約であった高額所得者税75%の実行に取り掛かり仏議会はこれを承認した。ベルナール氏は2012年9月にフランスを去りベルギー国に移住すべく同国移民局へ申請が出されていることが暴露された。しかしアルノー氏はフランスの税金逃れでないと主張し続けている。
仏憲法会議によってオランド仏大統領主導の75%税は修正されることになった。政府は高額所得者からの税金をとってゆく基本的な姿勢を崩してない。
仏憲法会議によってオランド仏大統領主導の75%税は修正されることになった。政府は高額所得者からの税金をとってゆく基本的な姿勢を崩してない。
同様にフランスを去りロシアのプーチン大統領からパスポートを受理した映画スターのド・パルデユー氏がいる。同氏はジャン・マルク・アイロー仏首相にその行為が哀れむべきだと評されて、その反動がフランスのパスポートと社会保険カードを返還したところを、ロシアのプーチンが介入した。
アルノー氏の場合にはプーチンの誘いはないと見られる。たとえ誘いはあってもロシアのパスポートは断るだろうと思われる。ヨーロッパがそしてフランスが経済的な危機にあるとこに世界的な財産家が国外に去るというのはフランス国民として淋しい行為であり、人間が金と等しくなっている感じだ。
2012年9月08日
Le parquet belge s'oppose à la naturalisation d'Arnault
http://www.lejdd.fr/Economie/Actualite/Le-parquet-belge-s-oppose-a-la-naturalisation-d-Arnault-585435