世界的に高名な2人のフランスの弁護士ジャック・ベルジェ氏とロラン・デュマ(元大臣)は12月30日にコートジボワールを訪問しロラン・バグボ前大統領と会見している。1月2日に記者会見した。唯一の解決策は11月28日の大統領選挙投票結果を国際監視の下で再集計するほかはないと宣言した。
バグボ氏と対抗候補であった共和連合(RDR)のアラサン・ワタラ(Alassane Ouattara元首相)との対立は激化し1国に2人の大統領出現の状態が続いている。
国連など国際社会はワタラ氏を支援し、西アフリカ諸国経済共同体(CEDEAO)はバグボ氏退陣を要求する使者を送って説得にあたってきた。CEDEAOは退陣しなければ武力攻撃も辞さないとの12月31日の最終通報を出していた。が決定的な打開策とはなっていなかった。
また最終通報はフランスのサルコジ大統領によっても12月に出されていた。これに対してはバクボ側が国連軍とフランス軍のコートジボワールからの即時撤退を逆に要求するかたちとなって対立は激化していた。
問題の起こりは、大統領選挙開票後に当選発表が遅れ有効期限を過ぎてからワタラ氏の当選が発表されたために、バグボ前大統領寄りの国家憲法審議会が判断してバクボ氏の再当選となった。
米仏はコートジボワール選管委員長をワタラのいる選挙本部の「ホテル・ゴルフ」に連れていって、そこでワタラ氏の当選宣言をした。この映像によって世界が始めてコートジボワールでの大統領当選を知ったのだとバクボ氏は指摘して、ここに国際社会の陰謀があると批判していた。
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