2011年2月14日月曜日

イエメンで「独裁者辞任」要求デモ鎮圧に警察はタザー(電気ピストル)使用 HRWが抗議 


2月13日、アラビア半島南西端に位置するイエメン共和国でもチュニジアやエジプトの独裁国に次いでアリ・アブドラ・サレハ大統領辞任を要求する学生や弁護士の抗議デモが起こった。人権監視擁護協会のヒューマン・ライト・ウォッチ(HRW)によるとこの抗議デモ鎮圧で警察はタザー(電気ピストル)を使い少なくても2人が負傷したとしてイエメン政府にタザー使用禁止を要請した。

イエメン政府はアラブ諸国での民衆抗議運動の胎動の影響を危険視していて、直接交渉で反対派との合意を取り付けて難局を乗り切ろうとしていた。これに学生らが抗議したのが引き金となったようだ。

彼等は「モバラクの後は、アリ」と叫んでエジプトの独裁30年とイエメンの独裁32年とを対照させて抗議している。人々はアリ体制の凋落を臨んでいる。

イエメン共和国の首都サヌアだけでなくアデン湾と紅海に挟まれたコーヒーで有名なモカ近くのタイズでも数千人がアリ体制の崩壊を要求して抗議のデモをした。警察の介入で集会は解散させられ8人が負傷している。


(terme → yémen,taser,hrw;)