4月6日、リビアの首都トリポリから100キロ西部海岸のズワラから出航した地中海対岸のヨーロッパへの不法移民を乗せた全長13メートルの小船がイタリア南部ランペドゥーザ島の南西部沖70キロで突風に煽られて転覆し人々は海に投げ出された。リビア戦争のつけをベルルスコーニ首相はどうして自分だけが払わなければならないのかと不服だ。イタリアへ押し寄せる難民の救済と不法移民受け入れの狭間で6ヶ月間の欧州滞在許可証を出すことにしたという。
乗っていたのは主にソマリア人とエチオピア人で救助されたのは60人だが、乗船していた者の証言によると船には317人が乗っていて子供は7人いたという。
先週から2000人ほどが地中海対岸のチュニジア革命とリビアの蜂起戦争が原因でソマリア人や特にエジプト人などがイタリアへの渡航を企てていた。
イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相 はフランスなどが地中海対岸からの不法移民を拒否しているのに、どうして自分の国だけが移民を大量に受け入れなくてはいけないのかと不服のようだ。
同首相は移民には6ヶ月の許可証をだして、イタリアに留まらずにヨーロッパの他の国々へ行って欲しいと考えている。リビアはサルコジ大統領が先導した戦争であるがいま蒔いた種を刈らなければならなくなったようだ。
イタリア南部ランペドゥーザ島沖の移民の不幸にストラスブールの欧州議会(EU)は1分間の黙祷を捧げた。