2011年4月9日土曜日

北アフリカ移民・難民対策で緊迫する仏・伊が ミラノで内相会談

4月8日にミラノでイタリアのロベルト・マロニ内相はクロード・ゲアン内務大臣(前大統領官邸書記総監)と会談した。イタリアの大臣によるとチュニジアの独裁者ベンアリの失墜で今年初めからチュニジアを筆頭に26000人ほどの移民・難民が北アフリカからタリア南部ランペドゥーザ島沖を通過して地中海を渡ってきているという。内相会談は両国間の緊張をどう対処するかにあった。

シルビオ・ベルルスコーニ首相はイタリアだけがこの北アフリカからの移民・難民を抱え込まなければならないのかと嘆いていた、ヨーロッパや特に移民受け入れに反対のフランスに対し不満であったようだ。

マロニ内相は移民・難民の出発点であるチュニジア沿岸をパトロールすることで食い止めようという提案でフランスと合意したという。

会談の前日7日には、ゲアンはフランスは北アフリカからの不法移民・難民の受け入れをしない。十分な財産を持たない不法移民・難民はイタリアへ押し返すといっていた。ゲアンは十分な経済証明とフランス適応の身分証明が必要だと主張している。

4月26日にサルコジ大統領とシルビオ・ベルルスコーニ首相とがローマで会談し移民問題の主要な問題点を審議する予定になった。