6月14日、パリ南近郊のエッソンヌ県のエブリー市の違警罪裁判所は大手スーパーマーケットのカルフールがフランスでの営業で最低賃金を守らずに休憩時間の料金が支払われてないとして業員約1200人に対する罰金として366万ユーロ(約4億4000万円)の支払いを命じる判決をだした。一般にフランスの大手のスーパー各社では休憩時間の賃金は払われてない所が多いためにこの問題の波紋は広がりそうだ。
カルフー社員の2004年から訴えてきた長い闘いの末に会社側は最終的に最低賃金の支払いを保障することになる。この問題はエッソンヌ県やセーヌ・マルヌ県、ガール県、ブッシュ・ド・ローヌ県、アルプ・マルチーム県、ローヌ県の12のカルフー店がその対象になっていて、毎月一人当たり4ユーロ(約480円)から45ユーロ(約5760円)が支払われてなく、これは4万人に関係したことだといっている。
最低賃金は1337ユーロ(約160440円)で、問題がかみ合ってないような返答だが、カルフーの会計係で1612ユーロ(約193440円)の給料で最低賃金(SMIC)の18%ほど多いのだと、カルフール側では主張している。上訴をすると抗議している。
カルフールは同様に裁判で訴えた組合側に対しても10000ユーロ(約120万円)から15000ユーロ(約180万円)の罰金を払うことになる。また個人的に裁判を起こした10人ほどの従業員には300ユーロ(約36000円)から1000ユーロ(約12万円)が保証金として支払われることになった。
フランス全国各地のカルフールでは同種の問題で多くの係争中の裁判を抱えていて他の大手スーパーマーケットにも波紋があると予測される。
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