6月25日、フィヨン首相は5月に(2012年の社会党大統領選挙候補者)がかりそめに発言したフランスが必要なのは「普通の大統領」であるという言葉に対して一戦を交え噛み付いた。これにたいしオランド氏はサルコジ大統領との大きな相違はとしてそれは極端さと定見のなさでありその異常性を指摘した。オランド氏はこの「普通の大統領」という言葉には「普通でない大統領」という批判が暗にあってそれが与党に命中していた言葉なのだと確認している。
「フランス・ソワール」によると、フィヨン首相は25日、パリのサルガボー会館での現政権与党の国民運動連合(UMP)の会合で演説し「最高の任務を普通の人では責任を負うことはできない」と批判した。
同日、これに対しオランド氏は巧みに反攻撃した。フランス中央のコレーズ地方審議会議長も務める同氏は先ずこのフィヨン首相の戦闘的な論議に感謝を送った。そして「私が数ヶ月前にいった言葉が命中していたということだ」と語ってパリ近郊のセーヌ・エ・マルヌ県のシェールでのバラ祭りのことに話しが及んだ。
ここでオランド氏は攻撃の角度を変えて長い説教じみた話しをせずに、フィヨン首相の言葉を「いいすぎだ」として返して、サルコジ氏が大統領になって5年にもなるのにその政治のやり方に統一的な指導制と安定性がないことを指摘して本当にこれは異常なことではないかと指摘している。