2011年6月26日日曜日

中国胡錦濤総国家主席の欧州訪問で、胡佳(フー・ジア)氏が釈放 

中国の人権活動家・胡佳(フー・ジア)氏が秩序破壊で3年半に渡る刑を終えて6月26日朝02時30分に釈放されたと発表された。
ユーロ・ニュースによると胡佳氏は釈放後もコミュニケーションの自由などが制限されて自宅に閉じ込められた生活を送るのではないかと心配する妻の見解を伝えている。

なお胡佳氏の釈放に合わせて芸術家などの拘禁が解かれているのは、中国胡錦濤総国家主席が欧州歴訪に出発することと関係があるとも報道されている。

中国がロシアとともに国際社会の重要な政治・経済的な重鎮の役割を担う責任感の表れとして評価すべきであり、中国内政の民主化も更に進めていくべき点は非常に多いはず。しかし中国が欧州以上に「アラブ諸国の春」に対して民主化を標榜しているのはこれはリビアやシリアで示した市民空爆への厳しい批判に表れていて欧州の民主主義を超える一面がある。確かにそれは中国のアラブ諸国への連帯から来ているもので欧米への一つの態度となっていて興味深いものだ。

胡佳氏はインターネットや外国の報道に自分の意見を掲載して国家転覆をはかったとされて中国でオリンピックがはじまる前の2008年4月に逮捕された。胡佳氏はエイズ擁護や環境保護、天安門広場での民主化要求で政府共産党と衝突した。