2011年7月11日月曜日

仏外務省は カダフィ政府との「交渉には直接応じられない」と拒絶の返答

7月11日、フランスはリビアのカダフィ大佐との交渉には直接応じないと拒絶するベルナール・バレオ仏外務省スポークスマンの談話が発表された。これはカダフィ大佐の息子のセイフ・アル-イスラム氏が首都トリポリでのインタビューがアルジェリアの新聞エル・カバール(El khabar)紙(11日)で掲載されたことにたいするもの。我々の交渉は蜂起側の反リビア政府臨時国家審議会(CNT)とではなくてフランス政府と直接することが正しいとカダフィ大佐の息子のセイフ・アル-イスラム氏は話していた。(JST 11/07/11/23:06)
リビアのカダフィ軍への空爆はサルコジ大統領によって開始されたものでその後北大西洋条約軍事機構(NATO)や国連なと国際社会を巻き込んで泥沼化した戦争になっていった。国際社会といってもその中身は英仏が中心である。

リビア市民への爆撃のあり方も問題化していて、市民の安全を守るための国連決議1973を巡ってはその解釈で仏英やロシア・アフリカ諸国連合(UA)などでは対立的に異なっている。またフランスのパラシュート部隊が武器や弾薬を降下させていてCNT軍の強化によるカダフィ攻撃をもくろむ市民戦争への拍車が心配されてる。

軍服を着ている者は市民でないので殺害を当然視する風潮がフランス国営放送・テレビA2などでは見られる。それはNATO軍から空爆の被害を受けたリビアの市民を病院に取材したフランス国営放送・テレビA2のルポルタージュが9日の夜に報道された。

その中で、負傷して横たわる男性を付き添いのリビア人がこれは市民だというと、テレビの解説ではこの人は軍服を着ているので軍人であるという説明がわきからつけ加えられている。

彼らは、医者でもテレビには本当のことをいえないのだとテレビでは解説するありさまだ。もっともその映像の中での彼らの発言はフランス語ではなくてアラブ語で話している。つまりテレビがその翻訳をして報道しているわけだ。フランスはリビアのムアマル・カダフィ大佐を空爆したり捕らえたりしたいと考えている国であるので国の報道機関は信じがたいようなルポルもやってのけるのであろう。

20時00からのA2の再放送が20時30分から5チャンネルであるが、いろいろな理由があるのだろうが、完全に同じものの再放送というのではない。7月10日は再放送だけ見たが字幕スーパーで画像と音声が一致してないことを断っているが、その状態のままで番組が終始したことには驚いた。いってる事とやっていることが異なるということにもなる。招待されていたフランソワ・オランド仏社会党前書記長なども迷惑したはずだ