2011年9月15日木曜日

仏ナント地方の中学校で、教師が教科書配布を拒否

  フランスのブルターニュ地方ナント近くのサント・エルブラン中学校の教師が父兄が給食代金を未払いだとしてこの9月から始まった新学期の教科書の配布をしなかったことが問題になっている。エビアン水で有名なジュネーブ湖のエバン・レ・トノンの町では国民運動連合(UMP)の市長が審議会で失業者の子供を対象に給食を出さないことを決めたことが騒がれていたやさきであった。事件の発覚は、親が子供(15歳)の証言を西南新聞に語ったことからわかった。

 「お母さん、私の人生で恥をかいた、みんなが学校で教科書をもらったのに、先生は私ともう一人の友達には教科書はくれなかった。先生はあなたたちの親はお金を払ってないものがあるからだ」といわれたという。母親は、20ユーロ(約2200円)の請求書を受け取ったが、父親が白血病で、忘れていたと答えている。


 左派系新聞リベラション紙によると、地区の教育委員会側ではサント・エルブラン中学校の教師の措置が無作法であったとして嘆いているという。




【参考記事】

Deux élèves privés de manuels pour une dette de cantine