2011年10月15日土曜日

2012年仏大統領予備選挙「プリメール」が不可能な与党UMPに非民主化の不安

市民次元の認識ではサルコジ大統領が2012年の与党政権の国民運動連合(UMP)の大統領候補を独占していることに疑問を持たせたのが仏社会党の大統領候補予者の予備選挙(プリメール)であった。この選挙の民主化という極めてフランス人の求める方式を押さえつけるのに与党政府も体制メディアも苦労しているようだ

上院が左派に取られた後で、仏社会党の大統領候補予備選挙(プリメール)の選挙民主化のあおりで、与党政権の国民運動連合(UMP)の内部はがたがたに揺れている。プリメールを主張する動きが起こっているようだがそれはサルコジ大統領の出馬を邪魔することになるので誰も出来ないのが現状のようだ。サルコジ大統領が2月ごろに再出馬の宣言をした場合にはUMPのプリメールは時間的に不可能になる。

サルコジ大統領の人気の悪いことからプリメールを求める気配はさらに底流には強い。大統領選挙で負けたらみんな死ぬほかないという意見さえあるのは、カラチ事件などの関係者からだ。そのためか、UMP国民議会副委員長のベルナール・デフレセル氏は社会党のプリメールから教訓を得て2012年後には実施すべきであるという意見を出した。

党内のプリメールを主張する動きを静めるためにか、コッペ国民運動連合(UMP)議長やフィヨン首相に見られるようにそれは2014年のパリ市長選挙から行うとするUMP議員は多いが、コッペにしろフィヨンにせよ本心は2012年から行いたいのではないか。(2011年10月15日 @ 12:35 -paris)