2011年10月3日月曜日

赤十字がリビア報告 カダフィの本拠地の病院に ロケット弾攻撃

10月2日、リビアの首都トリポリの東部360キロの海岸腺の町つシルト(Syrte)南西部のボウハディ(Bouhadi)で2週間前から続く戦闘があった。ボウハディの町の中心部はカダフィ大佐の家族や一族が隠れ立て篭もっている本拠地である。そこを北部に陣取るリビア反体制派の国民評議会(NTC)側を支援する戦車が攻撃し応戦があった模様。NTC側のメンバーは町の95%を占拠したと宣言している。国際赤十字委員会(CICR)のヒッシェム・カダラウイ(Hichem Khadhraoui)代表は、北大西洋条約機構軍(NATO)の空爆のために、負傷者や病人が病院に行けない状態にあると同地を訪問してフランス通信(AFP)に語った。

国際赤十字委員会(CICR)のカダラウイ氏らのボウハディ訪問の間にも、病院がロケット弾で無差別な攻撃で爆破されたことに驚いたとAFPに報告している。が、そのロケット砲撃の身元は正確には確認できなかったとしている。
市民の一部とカダフィ親派では住民の死を北大西洋条約機構軍(NATO)のせいにしているが、NTC側とNATOでは当然これを否定している。

病院は発電のための燃料がなく水槽が爆破されて水や酸素ボンベなどが欠乏している。栄養失調で死亡した入院患者も出ている。






http://youtu.be/M43ksIujA1Y

Libye : Syrte assiégée, les civils pris au piège





9月30日に、すでにNTCのムスタファ・アブドルジャリル議長(Moustapha Abdeljalil)は48時間の停戦の間にに町から立ち退くように市民に呼びかけていた。これは2日の爆撃を予告するものだとされている。

エックスプレス紙によるとNTC側の兵士は北大西洋条約機構軍(NATO)の飛行機が空爆して市民が逃げるのを奨めたのだと話しているという。

10月1日には、多くの市民が荷物を積んだ車で町を脱出しようとしてロケット弾で、2人の子供が死亡している。

リビアへの空爆はフランスのサルコジ大統領が先頭を切って主張しその後、欧米の数カ国や北大西洋条約機構軍(NATO)を巻き込んでいったが、戦争の泥沼化を心配するドイツや中国、ロシア、アフリカ諸国などもあった。

リビア戦争ではこれまでに2500人が死亡し、3000人が手足を切断している。さらに負傷者は6000人を数えていると米議会ではみている。


【参考記事】


Libye : Syrte assiégée, les civils pris au piège



http://www.lexpress.fr/actualites/2/monde/le-cicr-entre-dans-syrte-les-tirs-continuent_1036091.html
Le CICR entre dans Syrte, les tirs continuent

http://www.lemonde.fr/libye/article/2011/10/02/libye-situation-humanitaire-desesperee-a-syrte_1581215_1496980.html

Libye : situation humanitaire "désespérée" à Syrte

http://www.bluewin.ch/fr/index.php/139,469236/CICR__la_situation_des_assi%C3%A9g%C3%A9s_de_Syrte_est_d%C3%A9sesp%C3%A9r%C3%A9e/fr/news/international/sda/

CICR: la situation des assiégés de Syrte est "désespérée"