2011年11月14日月曜日

仏原子炉EPR廃止で、社会党PSと欧州エコロジー・緑の党EE-LVの民主的交渉を、コッペUMP議長は否定

12日夜のフランス国営放送テレビA2に出演したセシル・デュフロ欧州エコロジー・緑の党(EE-LV)代表は、懸案になっている原発廃止の取り扱いで社会党(PS)とEE-LVとの今後の共闘に関して、フランス国営放送テレビA2の報道担当者ロラン・ドラウース氏が質問をぶつけた。米仏の開発する第三世代の欧州加圧水型原子炉(EPR)を取り上げて、原発全面廃止の欧州議員エバ・ジョリEELV大統領候補とデュフロ代表との立ち位置に違いがあるのではないか?と踏み込んだ質問をした。
これに対しデュフロ代表はこたえた。ジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)議長が、EPRの原発基地建設問題を巡って、「フランスの名においてEE-LVとの調整交渉は中止するべきだ」と、2012年度の仏大統領選挙候補者フランソワ・オランド社会党前書記長に対して要求している。が、これは、対話を否定するもので、コッペ氏はフランスのどんな民主主義を信奉しているのか?民主主義にも違背しているとコッペ氏を批判した。逆に、A2のドラウース氏に重大な質問が投げ返された。

デュフロ代表は、「コッペ氏は小さな扇動者であって」、「オランド氏は彼の策略に乗ってはならない」などと話し、「エバ・ジョリは自分の大統領候補なのである」と話し二人は意見が同じであることを説明した。いつものように切れる頭と早口で明快に答えている。そのためかそれ以上はドラウース氏も立場が悪くなると見たのか追求しなかった。

セシル・デュフロ代表はドイツの例を上げて、EPR建設よりも自然エネルギーを利用した産業のほうが何倍もの雇用と生産を生むことを指摘して、政府の発表している数字に誤りがあるといっている。


14日、セシル・デュフロ欧州エコロジー・緑の党(EE-LV)代表はフランス国営放送テレビ5チャンネルに出演して、もっか社会党(PS)との交渉を行っている最中である。出来るだけ多くの議員を出したいが、原発に関する自党の確信を捨てることになればどんな議員もいないことを覚悟していると発言した。

オランド氏は段階的な原発廃止論を唱えていて、欧州エコロジー・緑の党との最終的な協議妥結は11月19日前ごろになる模様だ。