12日ポルトガルのリスボンで1万人の公務員や軍人による政府の緊縮財政政策に抗議するデモがあった。社会の緊張が高まっている。「給料を泥棒するな」「雇用はいいが、失業はいやだ」などと叫んでリスボンの中心街を練り歩き警察や市民がこれに合流した。政府の防衛に対抗し市民の権利や給料や尊厳をナベを叩いてシプレヒコールをあげて要求した。 なかでも、スローガンには「国際通貨基金(IMF)は出て行け」、「IMFは失業や貧困、飢餓に無関心」などと掲げられていて、11月24日に予定されている大規模な全ストの予告ととられている。
リスボンの他の地区でも同様な動きがあり年収1000ユーロ(約120万円)以下の公務員に供出された1ヶ月分の賞与の廃止が批判の一つになっている。民間企業では就業時間の延長が予定されている事なども反政府デモを大きく動かす要因になっているようだ。