1999年に座礁したタンカーの重油が流れ出て海が汚染した事件で仏最高裁判所の判決が9月25日に出た。これによるとトータル石油グループの責任が追及され環境保護協会やブルターニュ海域の住民は13年に渡る闘いの末に、刑法だけでなく民法上でも「完全にトータルな勝利となった」と言って喜んでいる。
罰金は37万5000ユーロ(約3750万円)だが、仏最高裁判所の勇気ある判決に対しても評価がでている。つまり運搬船が難破して海を汚染した場合には刑法上だけでなく民法上の責任追及ができるという2010年3月30日のパリ裁判所の判決とは異なる大きな意義のある最高裁の判決だとしている。
エイリカは1999年12月12日にブルターニュの最先端フィニステールの400キロ沖を航海中に遭難した。フランスの大手石油会社トータルの重油を輸送していたイタリアの船で25年前に建造された古いものであった。15万羽の野鳥が油に汚れた。
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