●ナポレオンの戴冠式(ダヴィッド/1748-1825)。劇的で歴史的な英雄の物語を描き新古典からロマンティズム期の政治的プロパガンダの作品。ダビッドはナポレオンからパリのノートルダムでの1804年12月2日の仏皇帝就任の聖別式を王と異なる絵で発注をうけた。ルーブルの「ピ7世」など多くの肖像画で下準備をした。ナポレン自ら冠りを手に持って頭に載せようとしている。が、画家はナポレオンがジョゼフィンの頭上に冠を載せ、ピ7世は無力な聖職者として祝福に参加した構図にした。上段中央には欠席したナポレオンの母親ラエティチアが、上段右にはダビッド自身がノートを持って描かれている。
●モナリザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ/1452-1519)。作品は1503年から1506年の頃に描かれる。絵の主人公は、イタリアのフィレンツェの登記人であるフランセスコ・デル・ジョコンドと結婚したモナ・リザでそこから「ジョコンド」とも呼ばれている。絵は仏王フランソワ1世が招聘した時にレオナルドがフランスに持ってきて、それを王が買った。レオナルドは明暗の中で振動する影が作る神秘性と調和の力を説明している。影は物体に生命を与えるもので、陰影の中で絶えずかたちは姿を変える。反射で光が変わり、影で神秘が囲まれ覆い隠されるというモデルの輪郭を微妙にぼかしだすスフマットの技法を発見した。
●カナの婚礼(ベロネーズ/1528-1588)ルーブルで一番大きな絵画で1563年に完成。ヨーロッパ中の王侯が集まって祝宴をしている場面で、仏のフランソワ1世や神聖ローマ帝国のシャルルカン、英国のマリー、トルコのソリーマンなどの顔ぶれが左側に描かれている。中央にはベネチア派の画家ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼや建築家のパッラーディオが描かれている。絵はパッラーディオの建てたヴェニスのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の食堂に飾られていた。ナポレオンの戦争で1797年にフランスが取得。特に濃い緑はベロネーズの緑と呼ばれているもの。暗部は黒や灰色が使われてない。
●いかさま師(ラトゥール/1593-1652)2世紀半も忘れられていたロレーヌ地方の画家。カラヴァージュ的明暗の手法で描くが、テーマと量感、光源などが簡略化されている。絵は目の動きや手の動きに心理的な意味を込めて劇的な不安感と緊張感をつくりだしている。
●レースを編む女(ベルメール/1632-1675)作品は晩年のもので1684年ごろだとされている。ルーブルに入ったのは1870年。画家は長い間無名で忘れられていた。光源は斜めからと絵の内側から来ている。ルノワールはこの絵を世界で最もきれいな絵だとヴァットーの代表作「キャテラ島の巡礼」と共に評価している。
●自画像(デュラー/1471-1528)画家・版画家。彼は北ヨーロッパで初の自画像でイタリアルネッサンスをドイツにもたらせた。画家がベネチア派の絵を学ぶのは1494年から1495年の旅だ。絵は故郷ニュルンベルグに帰る直前の1493年の作品でゴチック的色彩がまだ強い。絵では右手に持つアザミは婚約の節操を約し、またキリストの苦しみの意味がある。
●ガブリエル・デストレとその姉妹の肖像。16世紀末。絵はパリの南のフォンテンブロー城で仕事をした第二次フォンテンブロー派の作品。前景に描かれた二人の女性はブルボン王朝の開祖アンリー4世の愛人ガブリエル・デストレ(金髪)とその姉妹ビラル公爵夫人。フランソワ1世時代の第一次フォンテンブロー派にはイタリアルネサンスを仏に移入させたロッソやプリマティスやデルバータの芸術家がいた。この手法でアンリー4世時代の第二次フォンテンブロー派のドブルィーユやデュボア、フレミネなど仏人芸術家が女性の裸体を神話的・寓話的に描いた。この絵では将来のヴァンドーム公爵の誕生を寓意させている。
●宰相ロランの聖母(ヴァン・ダイク)絵はブルゴーニュ公国ピィリップ・ル・ボンの宮廷の最重要人物ロラン(1376-1462)大法官がオータンの教会のために描かせたもの。マリアの膝の上の子供のキリストはひざまずいたロランに対し祝福をしているというもの。窓の外には天のエデンの園が見え、ロランの頭上には罪びと達が表現され、マリアの頭上には裁判の冠が描かれている。
●モナリザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ/1452-1519)。作品は1503年から1506年の頃に描かれる。絵の主人公は、イタリアのフィレンツェの登記人であるフランセスコ・デル・ジョコンドと結婚したモナ・リザでそこから「ジョコンド」とも呼ばれている。絵は仏王フランソワ1世が招聘した時にレオナルドがフランスに持ってきて、それを王が買った。レオナルドは明暗の中で振動する影が作る神秘性と調和の力を説明している。影は物体に生命を与えるもので、陰影の中で絶えずかたちは姿を変える。反射で光が変わり、影で神秘が囲まれ覆い隠されるというモデルの輪郭を微妙にぼかしだすスフマットの技法を発見した。
●カナの婚礼(ベロネーズ/1528-1588)ルーブルで一番大きな絵画で1563年に完成。ヨーロッパ中の王侯が集まって祝宴をしている場面で、仏のフランソワ1世や神聖ローマ帝国のシャルルカン、英国のマリー、トルコのソリーマンなどの顔ぶれが左側に描かれている。中央にはベネチア派の画家ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼや建築家のパッラーディオが描かれている。絵はパッラーディオの建てたヴェニスのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の食堂に飾られていた。ナポレオンの戦争で1797年にフランスが取得。特に濃い緑はベロネーズの緑と呼ばれているもの。暗部は黒や灰色が使われてない。
●いかさま師(ラトゥール/1593-1652)2世紀半も忘れられていたロレーヌ地方の画家。カラヴァージュ的明暗の手法で描くが、テーマと量感、光源などが簡略化されている。絵は目の動きや手の動きに心理的な意味を込めて劇的な不安感と緊張感をつくりだしている。
●レースを編む女(ベルメール/1632-1675)作品は晩年のもので1684年ごろだとされている。ルーブルに入ったのは1870年。画家は長い間無名で忘れられていた。光源は斜めからと絵の内側から来ている。ルノワールはこの絵を世界で最もきれいな絵だとヴァットーの代表作「キャテラ島の巡礼」と共に評価している。
●自画像(デュラー/1471-1528)画家・版画家。彼は北ヨーロッパで初の自画像でイタリアルネッサンスをドイツにもたらせた。画家がベネチア派の絵を学ぶのは1494年から1495年の旅だ。絵は故郷ニュルンベルグに帰る直前の1493年の作品でゴチック的色彩がまだ強い。絵では右手に持つアザミは婚約の節操を約し、またキリストの苦しみの意味がある。
●ガブリエル・デストレとその姉妹の肖像。16世紀末。絵はパリの南のフォンテンブロー城で仕事をした第二次フォンテンブロー派の作品。前景に描かれた二人の女性はブルボン王朝の開祖アンリー4世の愛人ガブリエル・デストレ(金髪)とその姉妹ビラル公爵夫人。フランソワ1世時代の第一次フォンテンブロー派にはイタリアルネサンスを仏に移入させたロッソやプリマティスやデルバータの芸術家がいた。この手法でアンリー4世時代の第二次フォンテンブロー派のドブルィーユやデュボア、フレミネなど仏人芸術家が女性の裸体を神話的・寓話的に描いた。この絵では将来のヴァンドーム公爵の誕生を寓意させている。
●宰相ロランの聖母(ヴァン・ダイク)絵はブルゴーニュ公国ピィリップ・ル・ボンの宮廷の最重要人物ロラン(1376-1462)大法官がオータンの教会のために描かせたもの。マリアの膝の上の子供のキリストはひざまずいたロランに対し祝福をしているというもの。窓の外には天のエデンの園が見え、ロランの頭上には罪びと達が表現され、マリアの頭上には裁判の冠が描かれている。