2013年1月18日金曜日

アルジェリアの戦闘用ヘリコプターが 捕虜とイスラム主義者を乗せた4台のジープを爆撃

英国ロイター通信によると生き残りになったアイルランド人の捕虜の証言では戦闘用ヘリコプターがイスラム主義者と誘拐になった人質を乗せた4台のジープを爆撃した。このアイルランド人は5台目のジープに乗っていたという。イスラム主義武装蜂起集団が捕虜をより確実な場所に移動させようとしていた最中の事件だったらしい。

パリジャン紙によると、この爆撃はアルジェリア特別軍「忍者」が地上戦を開始したということで、「残忍な」「暴挙」に出たとアルジェリア紙のエル・ワッタンの論説委員は語っているという。英米日の首脳はなぜアルジェリアがこの襲撃に出たのか事前に知らせて欲しかったと残念がっていると17日夜に報道されている。

マリ政府を支援するのだとしてマリのイスラム主義武装蜂起集団への爆撃を開始したオランド仏大統領の宣言はあまりにも性急で閣議にもかけずに一人で決めたものであったためにこの点で批判がでている。

欧州各国はフランス先導のマリ戦争を目下のところ物的支援に留めている。

この戦争宣言はいつしてもかまわない性格のものであった。その必然性は弱く、北のイスラム主義がマリ南部を占領すればマリ国には経済的な戦争支援の理由は見出せなくとも、周辺国に大きな経済的損害を与えることになるとの判断があったと見られる。しかしリビアの例もあるように空爆や爆撃を手段にした民主国家が成立するとは思えない。