2013年1月27日日曜日

フランスのメディアはアルジェリア誘拐殺害テロの真相を何故話さなくなったのか?

 仏のメディアがアルジェリア誘拐殺害テロのあとこれを報道しなくなったのが気になる。何故話さなくなったのか?オランド仏大統領は、13日(日)のパリでのホモ結婚議案提出反対に抗議するデモを前に、突然に仏軍のマリ攻撃を11日(金)に宣言した。13日にはロラン・ファビウス仏外相 (Laurent Fabius : Affaires étrangères )がアルジェリア政府が同国領空を仏戦闘機が飛んでよいことを承認していると話した。このことでイスラム主義武装蜂起集団の分派で、「血の署名者」(Sinataires du sang)を名乗るモクタル・ベルモクタル(首領)は、アルジェリア東部のインアメナ(In Amenas)付近のティガントーリン(Tigantourine)ガス田基地の従業員を人質にしてアルジェリア政府がフランスに協力したことに抗議した。
 フランスはイスラム主義組織がアルジェリアなどにある欧州の石油・ガス基地を爆破すると見てこれを恐れた。

 アルジェリア軍特殊部隊は、インアメナのガス基地従業員の誘拐を行ったイスラム主義者だけでなく、欧米や日本の従業員捕虜もみさかいなく殺害したようで、これには欧米や日本からの抗議がおこっている。

 フランスのメディアは仏人が1人殺害されただけで終わったという報道の仕方であった。日本人は勿論のこと他の国の犠牲者に関しては詳しい報道がなされていない。

 フランスのメディアでは現在、仏人女性フロランス・カッセさんがメキシコで解放された報道が大きく取り上げられていて、その背後に隠されたのか?アルジェリアでの悲劇を詳しく報道することをわざと控えているようである。

 マリへのフランス軍の攻撃は何のためであったのか?そんなに急いだ意味はなんだったのか?アルジェリアでの外国人捕虜殺害事件は、仏政府の予想してなかった偶発的な誤りから起こったものではなかったのか?フランスのメディアが話さなくなった理由はそのあたりにありそうだが、いまだに誰が誰を殺害したのかがいぜんとして不明な事件である。

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