2013年1月31日木曜日

仏国家スパイ局関係者 バラデュー選挙運動資金がカラチ賄賂から拠出を証言

仏国家スパイ局でもある仏国内秘密情報局(DST)の内部では、1994年の仏大統領選挙での違法運動資金や賄賂の受け取りをエドガー・バラデュー元仏首相がやっていたことは知られていた。


さらに15人が死亡した2002年5月8日のカラチ殺害テロでは、バラデュー氏の大統領運動資金の出所もわかっていたとの証言が28日にジェラール・ウィリアム氏によってなされた。同氏は元私設情報局会社社長でDSTにも関係していた。同氏はカラチ事件勃発後の5月13日に、ロンド将軍に文書で報告。またDST所長には口頭でカラチテロ事件の要約をしていたと証言した。この証言でバラデュー元仏首相や、その大統領選挙運動のスポークスマンをしていたサルコジ前大統領などが新たに法廷証言に立つ可能性が高まった。

同氏の提出した文書には「仮定として、テロは報復としてあったのは1996年に突然にパキスタン側からの武器購入に対する仏側からの販売コミッションの受け取りが途絶えたからだと」書いてあったという。

ジェラール・ウィリアム氏のこの仮説は、2007年来カラチ仏人殺害事件を担当してきたトリヴィデック判事が主張してきたものに近い。シラク大統領によるコミッション停止に怒ったパキスタン側からの報復テロというものであった。

このテロの生存者であるジル・サンソン(Gilles Sanson)氏は、「国家の中心事件になってきた」「仏秘密警察は総て知っていて、総てを隠し続けてきた」とトリヴィデック判事を前にして述べている。


【参考記事】

Affaire Karachi : un témoin accable le contre-espionnage français

LE MERCREDI 30 JANVIER 2013 À 22:16


http://www.franceinfo.fr/justice/affaire-karachi-un-temoin-accable-le-contre-espionnage-francais-877653-2013-01-30