2013年1月8日火曜日

カラチ事件のコミッション仲介役が 独裁者カダフィのサルコジ仏大統領運動資金50億円支援を証言

フランスとパキスタンとの武器売買契約でコミッションの仲介役を務めたとされるレ バノン人で仏国籍を持つジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏は、2007年の仏大統領選挙ではサルコジ前大統領へ政治運動資金としてリビアの独裁者カダフィ大佐から5000万ユーロ(約50億円)以上が援助されたていたと、12月19日のルノー・バンリュインベック判事( juge Renaud van Ruymbeke)の取調べで答えたことがパリジャン紙fr.(1月2日)に報道された。
ゲアン氏はサレハ氏に銀行振り込みに必要な記述要件を説明していたことを明言した。この書類はカダフィ大佐の最後の首相を努めていたマムディ・バガディ氏が持っているが、同氏は長期にわたりフランス政府によって保護監察下に置かれていたが、最近になってリビア政府側へ身柄が引き渡された。

タキエディン氏は当時、サルコジ大統領のエリゼ大統領官邸の総監を務めたクロード・ゲアン(後に内相)とカダフィ大佐の特別書記ベシール・サレハ氏とは何度も会っていたと証言している。

タキエディン氏はこの件で、サルコジ前大統領の大統選挙運動資金の証拠資料を提出することができるとも言っている。そこには3つのフランスの会社も関係しているとも言っている。


いまのところサルコジ前大統領側の弁護士からの反応もないようだ。エリゼ大統領官邸での仏憲法会議メンバーへのオランド仏大統領の宣言でもサルコジ氏は不都合を理由に欠席している。

サルコジ氏は、大統領選挙活動での多大な出費を大統領活動としてその資金をフランス政府に要求していたが財務省からその払い戻しを拒否されたばかりであった。


カラチ殺害テロ事件(2002年5月8日)の起こったのは1995年のバラデューの大統領選挙にパキスタンへの潜水艦売買契約でのバラデュー側への見返り賄賂(違法)が流れていて、これをシラク元大統領が勝利したことで停止させられたことが引き金となったとする見解が強まっている。

【参考記事】
Takieddine vise Sarkozy
http://www.leparisien.fr/affaire-karachi/takieddine-vise-sarkozy-02-01-2013-2449187.php