元米マリ外交官 ヴィク・J・ウンデルストン(Vicki J. Huddleston)氏によるとフランスはマリでマグレブ諸国のアルカイダ(Aqmi)に誘拐され人質になっているアレバ職員の解放で、2010年当時に身代金が支払われていたとテレビ(iTélé)で暴露した。そしてオランド仏大統領も、これまでのサルコジ前大統領の発言と同じようにテロリストに身代金を払うことを拒否してきていた。身代金はサルコジ大統領当時に秘密裡にマリ政府へ1300万ユーロ(約13億円)が支払われ、それが、「布教と聖戦のためのサラフ主義集団」(GSPC、現イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQMI)へ配られていたという元外交官の発言となっている。しかし問題は人質がいまだに釈放されてないことだ。パリジャン紙fr.などが報道したが、9日昼のフランス国営放送テレビA2ではマリ情報は一切なにも報道されなかった。
ウンデルストン氏は米国の女性外交官でマリ大使を2002年から2005年まで務め2009年から2011年までは米国防相でアフリカ問題を担当してきた。
ウンデルストン氏によると身代金はフランス政府からイスラム主義者へ直接に支払われたのではなくてマリ政府を介してだという。同氏はこの資金の流れは、アルジェリアでは特に誘拐された人質の解放では良く知られた慣行だと言っている。2004年から2011年までに欧州諸国が捕虜解放で支払われた金額は8900万ユーロ(約89億円)だとされる。
同大使はニジェールのアルリットにあるアレバのウラン鉱山での誘拐人質の解放で身代金が支払われたことを発言した。この4人の他に2011年11月24日にマリのホンボリ(Hombori)で誘拐されたフランス人2人と、マリのカエ(Kayes)で2012年11月20日に2人のフランス人が誘拐されて人質となっていて、現在フランス人のアフリカでの誘拐人質は9人だ。
1月13日から開始されたマリ北部のイスラム主義者への空爆で、2010年9月にニジェールのウラニューム鉱山から誘拐されてマリで人質になっているアレバ職員7人は殺害される危険が増大しているとして家族が政府に訴えていた。
フランスは人権の国でテロリストのいうなりに「指示をうけないのだ」として身代金の支払いを拒絶して払わなかったサルコジ氏の表向きの姿勢とは裏腹に身代金が支払われていたという米元外交官の暴露証言となった。今回の仏社会党の大統領オランダ氏の態度は身代金を払わないとしている。無実の人が殺されることはどうしても避けなければならない。
テロリストと闘う姿勢は必要だがそれで犠牲者を出してよいはずがない。金や信条で人間の命をないがしろにする思想こそが貧困なのである。
人間の尊厳というものをほんとうに大切にするところにはテロリストも誘拐も捕虜もないはずだ。これはイスラム主義者のテロの問題だけではなくて、それを取り巻く我々の姿勢のことでもある。
フランスはテロリストの要求する身代金の支払いで、表向きには拒絶していても裏では支払っていることが考えられる今回の情報となっている。
ウンデルストン氏は米国の女性外交官でマリ大使を2002年から2005年まで務め2009年から2011年までは米国防相でアフリカ問題を担当してきた。
ウンデルストン氏によると身代金はフランス政府からイスラム主義者へ直接に支払われたのではなくてマリ政府を介してだという。同氏はこの資金の流れは、アルジェリアでは特に誘拐された人質の解放では良く知られた慣行だと言っている。2004年から2011年までに欧州諸国が捕虜解放で支払われた金額は8900万ユーロ(約89億円)だとされる。
同大使はニジェールのアルリットにあるアレバのウラン鉱山での誘拐人質の解放で身代金が支払われたことを発言した。この4人の他に2011年11月24日にマリのホンボリ(Hombori)で誘拐されたフランス人2人と、マリのカエ(Kayes)で2012年11月20日に2人のフランス人が誘拐されて人質となっていて、現在フランス人のアフリカでの誘拐人質は9人だ。
1月13日から開始されたマリ北部のイスラム主義者への空爆で、2010年9月にニジェールのウラニューム鉱山から誘拐されてマリで人質になっているアレバ職員7人は殺害される危険が増大しているとして家族が政府に訴えていた。
フランスは人権の国でテロリストのいうなりに「指示をうけないのだ」として身代金の支払いを拒絶して払わなかったサルコジ氏の表向きの姿勢とは裏腹に身代金が支払われていたという米元外交官の暴露証言となった。今回の仏社会党の大統領オランダ氏の態度は身代金を払わないとしている。無実の人が殺されることはどうしても避けなければならない。
テロリストと闘う姿勢は必要だがそれで犠牲者を出してよいはずがない。金や信条で人間の命をないがしろにする思想こそが貧困なのである。
人間の尊厳というものをほんとうに大切にするところにはテロリストも誘拐も捕虜もないはずだ。これはイスラム主義者のテロの問題だけではなくて、それを取り巻く我々の姿勢のことでもある。
フランスはテロリストの要求する身代金の支払いで、表向きには拒絶していても裏では支払っていることが考えられる今回の情報となっている。
【参考記事】
http://www.leparisien.fr/abo-politique/otages-qui-paie-les-rancons-09-02-2013-2553471.php