2013年4月12日金曜日

サルコジ周辺の家宅捜査で カダフィ、ベッタンクール、カラチ事件に脈絡が

レ バノン人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏は、2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部で起きたテロで仏造船局(DCN、当時は国営)員が12人殺害された事件で、4月11日に家宅捜査を受けた。サルコジ前大統領の友人である同氏への1月の家宅捜査では証拠物件を所持していることを肯定していたが、当時は具体的な証拠を提出できていなかった。今回の捜査によって警察側に証拠物件が手に入ったとルモンド紙は伝えている。このことでタキエディン氏はカラチ事件だけでなく、2007年の仏大統領選挙ではサルコジ氏への選挙運動資金を銀行へ送っていたことが明らかになりそうだ。この脈絡は蛸の足のように延びて関連していると見られている。

この1ヵ月半前にはパリ検事の要請でサルコジ前大統領側近のクロード・ゲアン前内相(前エリゼ大統領官邸書記総監)が家宅捜査を受けている。2007年の大統領選挙運動資金をサルコジ氏がリビアのムアマル・カダフィ大佐から受けていた関係を明らかにする多くの資料が押収されたと報道されている。

リリアン・ベッタンクール事件ではサルコジ氏が2007年の大統領選挙運動資金を現金でベッタンクール氏から受け取っているとして家宅捜査を受けたばかりであった。