2013年4月4日木曜日

サルコジ任命の仏前財務相がスイス隠し銀行口座を告白


 ラジオやテレビもこぞってオランド仏大統領や首相の責任を報道している中で、ボルドーのベーグル市長で欧州エコロジー・緑の党のノエル・マメール(Noël Mamère )議員は3日、カユザック氏はサルコジ前大統領が議会で財務委員会議長に任命したのでありその責任は何故問われないのか?と強い疑問を提出した。


 現在フランスではジョローム・カユザック(Jérôme Cahuzac)財務相が辞任し、同氏が20年来スイス銀行に不法所得を隠蔽する口座を所持していたことを告白したことで大騒ぎになっている。カユザック氏は総てのフランス人はもちろんのこと大統領や首相また友人や家族の信頼を裏切ったと3日のテレビで話した。国民運動連合 (UMP)などの右派系議員が、オランド仏大統領や仏社会党 (PS)ジャンマルク・アイロー首相の責任を追及し内閣辞職まで要求している。

 インターネット新聞メディアパートがカイザック氏の隠し銀行口座がスイスに存在することを12月4日に暴露したことからこの事件が発覚した。オランド仏大統領はこれまでその存在を知らなかったといっている。

 スイス政府はカイザック氏の口座はスイスUBS銀行に2006年から2013年に存在してないとしていた。

 3日朝にはキリスト教系コワ紙のジャーナリストでこの筋の専門家がラジオ・フランス・アンフォに出演し今週中にもサルコジ前大統領やその一派のスイス銀行隠匿口座が問題になるだろうと長いインタビューの最後を締めくくっている。

 カユザック氏のスイス銀行口座所得隠蔽問題は急に現在おこったものではなくて、サルコジ前大統領時代に製薬会社への好意的な政策で見返りコミションの不正報酬を得た隠し金であると見られている。

 マメール氏は欧州エコロジー・緑の党は財政面の取り締まり強化を提案してきたが、サルコジ氏は友人たちがこれで困るのを嫌って、取り締まりを弱化させてきたのだと指摘している。