2014年1月13日月曜日

イランの高増殖ウラン排除と工場解体が開始 オバマはイランの原子力兵器所持が交渉で阻止可能と評価

昨年11月にイランと欧米諸国との交渉で具体化したイラン高増殖ウランストックの排除作業とそのウラン増殖を可能にする工場の一部解体作業が、1月20日から開始される。オバマ米大統領はこれにより我々の目標であったイランの原子力兵器所持を阻止できると強調した。欧州審議会のカトリーヌ・アシュトン人権委員会委員長はこのロシア・独・英・仏・米および中国とイラン間の交渉を進めてきた中心人物だが、同様にこの知らせを歓迎した。カトリーヌ・アシュトン氏はイランの解体作業の進行確認を国際原子力機関(IAEA)に依頼したいと話した。ルモンド紙によると欧米諸国は過去のイランとのことを考慮してこの交渉をなお慎重に考えているとしている。

両者間の仮交渉条件は2月1日からイランへの支払いが180日間に渡っての予定で開始することになっている。イラン側の受ける資金は420億ドルのうち初回は5億5千万ドルだが、イランの最終的な解体作業の終結までそれらの資金は凍結されるとジョン・ケリー米国務長官は強調した。

オバマ米大統領もこの交渉の目標達成に幻想を抱いているわけではない。オバマ大統領は多く米議員がイラン制裁を主張して我々の平和的解決策を失敗させる危険をようとしていることを指摘しながら、世界の安全と平和国家の安全の名において、外交交渉に機会を与える時期であると考えてのことであると話している。オバマ氏は大統領職権である拒否権を使ってまでも議会の制裁決議に反対するといっている。

欧州勢は20日に予定されるブリュックセルでの外務大臣会議でイラン制裁解除の条件を話し合う予定だ。